「ホームステイや短期留学で英語力は向上しますか?」
「ホームステイで語学力は身につきますか?」

という質問をたくさん頂きます。

ホームステイと英語(英会話)

一般的には、長期留学では下記のように伝える留学会社が多いと思います。

(もちろん、スタートの英語力など個人差がありますので一概には言えません。)

留学で英語が身につくまでには、

・2か月~5ヶ月

英語の勉強法を覚える、日常会話や旅行中に困らないだけのレベルまで英語力が上がる。

・6か月~9か月
基礎英語力が身につき、最初の段階より早く英語が上達し、この時期くらいから
「英語力が伸びてきた」と感じられるようになる。

・10ヶ月~12ヶ月

英語で会話がすすむようになりこのころから簡単な英語が自然にでてくるようになる。

留学カウンセラーの中には、1週間や2週間、1か月未満の短期留学でも、
あなたの努力次第で「英語が話せるようになります!」というような方もいます。(驚)

ここでは、今までに1000名以上のホームステイや短期留学にチャレンジした方
の帰国後の声をもとに、私の経験から「短期留学での英語力の向上」について、
私の考えを書かせて頂きます。

(あくまでも私的な意見ですので参考までに)

まず、ここでお話する内容は1週間~4週間未満での、
ホームステイや短期留学の海外生活体験の場合です。
(1年間や数年の正規留学は考え方が別になります)

結論からお伝えさせて頂くと、
4週間未満(特に1週間、2週間)のホームステイや短期留学では、
英語が話せる(英語が身につく)ようにはなりません。

ガッカリされるかもしれませんが事実です。

じゃあ、短期間でホームステイや海外生活体験をしても意味がない。

と思う必要はありません。

短期間のホームステイや短期留学で英語が話せるようにはなりませんが、
留学に行く前と帰国後では大きな変化があります。
(その変化を英語力の向上というなら、短期でも英語力は向上します。)

ホームステイや短期留学が初めての方や高校・大学時代(受験)以来、
英語を使っていないという英語に自信のない方が、ホームステイや
短期留学にチャレンジすることは多いです。

海外には行ったことがあるけど、旅行会社のパックツアーだったり、
家族や友人と一緒だったり、実際に現地で英語を使っても挨拶程度で、
そもそも現地の方と交流する機会もない。
話をする機会があっても思ったように言葉が出てこない。

事実、当社の留学プログラムの参加者の8割はそのような女性の方です。

参加者の多くは、ホームステイや海外生活体験を通して、
「英語が話せるようになりたい」
「現地の人と交流をしたい」
「旅行ではなく現地の生活に触れてみたい」

と考えています。

「英語が話せるようになりたい」という目的には、人それぞれ違いがあります。

・旅行に行った時のちょっとした英会話ができるようになりたい。

・日常会話が問題なく話せるようになりたい。

・海外の大学へ進学するための英語力を身につけたい。

・将来、通訳として海外で仕事をしたい。

大学進学や仕事で使うような英語を身に着けたいのであれば、
それなりの学校に一定期間以上通う必要があります。

ここでの注意点は、「ただ海外に長期留学すれば、英語が話せるようになる」
と考えるのは間違っています。

留学先で目標に向けてしっかりと勉強をしなければ、英語力は向上しません。
(ここを間違って海外生活を過ごしてしまうと、1年経っても英語が
思うように話せないという留学生はたくさんいます。)

話がそれてしまいましたが、では、1週間、2週間、3週間、4週間での
ホームステイや短期留学で、英語が話せるようにならないのは分かったけど、

では英語に対する何が得られるの?

ホームステイや短期留学で得られるもの

・海外の方(外国人)に対する抵抗がなくなる

・英語を話すことに対する間違った考えがなくなる

・英語を学ぶ目的やモチベーションンが変わる

■海外の方(外国人)に対する抵抗がなくなる

日本人の多くは、外国人恐怖症です(笑)。

日本で街を歩いていて、外国人に話しかけられると緊張したり、
目を合わせないようにしたり。

まず、英語が話せる、話せないの前に、日本人と話をするように、
外国人と向き合える事が大切です。

その一つ目の壁をホームステイや短期留学では打ち破ることができます。

■英語を話すことに対する間違った考えがなくなる

日本人の多くは、英語は完璧にしゃべれないと話してはいけない、
話すが恥ずかしいと思っています。

例えば、隣に自分より英語が話せる人がいると、
自分が話して文法が間違っていたら恥ずかしいなどと考えたりします。

しかし、実際にホームステイや短期留学をすると、ホストファミリーや現地の方は、
日本で学んだ文法通り話をしている方の方が少ないです。(結構いい加減です。)

そして、ホームステイ先で日本人一人で生活することで、
英語を話すことで生活をしなけばいけませんので、
文法がどうの、単語がどうの、という事よりも、
思いや考えを伝えることがまずは大切だと感じます。

(トイレに行きたい、これは食べられない、道に迷ったなど、)

英語が話せることが目的ではなく、
気持ちや考えを伝えることが目的だと、
体感して頂けると思います。

■英語を学ぶ目的やモチベーションンが変わる

上記の2つを体験してクリアになると、次に

「何のために英語を勉強しているのか?」

「何のために英語が話せるようになりたいのか?」

という事が明確になります。

例えば、ホームステイをしたホストファミリーともっともっと話をしたい。
帰国後もSNSを利用してメール等で交流を続けたい。

目的が明確になれば、今まで英語の本やCDなど買っては途中で諦め、
買っては諦めを繰り返していた生活ではなく(実際に私もそうでした)、
相手に想いを伝えたいから、必要な単語や文章を学ぶようになります。

(今までのようにこんなシチュエーションないのになと、
思って勉強していたような事を学ぶ必要がなくなります)

※あっ、受験生は合格のためには割り切ってしっかり勉強して下さいね!

以上にように、ホームステイや短期留学では、英語は話せるようにはなりません。

しかし、外国人との距離や英語を学ぶ目的を明確にすることができます。

きっとその先に、まだ見ぬ世界が広がっていると思いますよ。

グローバルセント
代表 小林正也