わざわざご自宅に招いて頂き、カナダでホストファミリーに習ったレシピで作ったお菓子やお土産を頂き、滞在中毎日書いていた英語での日記や帰国後にまとめた写真と文章を見ながら、色々な体験を語っていただきました。

山口さんは、大学生のお子様を持つ二児の母です。
子育ても一段落したこともあり、今までお世話になった地域の方々に恩返しをしたいと思い、現在、介護の資格を取るために学校に通われています。
そんな中、海外でのホームステイと介護ボランティアを知り、今回ご縁を頂くことになりました。
ホームステイ先でのお話など色々伺いましたが、特に今回は介護ボランティアでのお話を沢山聞かせて頂きました。
山口さんは、
「介護ボランティアでの経験は本当に一生の宝物になると共に、今後の人生が豊かになる体験だったと。。。」話し始めてくれました。
日本では介護施設や老人ホームに入ることは、家族と離れて、一人で暮らす、何かマイナスなイメージがあったそうです。
でも今回カナダに行って、ホームステイと介護ボランティアを、たった3週間でしたが体験することで、そのイメージが180度変わったそうです。
90代で寝たきりに近い生活をしているのに、食後に、「私のデザートなの!」とタバコを吸ったり。

パブナイトと称し、ワインやビールを飲みながら、トランプを楽しんだり。
(アルコールは2杯までとのルールあり)

歌ったり、踊ったり。。。
80代で1000ピースのパズルを完成させたり。

残りの人生をただその時が来るのを静かに待つのではなく、
「今が人生で一番楽しいのよ!」
って笑って過ごしている。
施設の人が無理にイベントを考えて、暇つぶしとして、やらされている感が一切ない、
その空間や生き方にとても感動したそうです。
90代で心臓病をお持ちの方が胸に刺青をしており、ファンキーな方だとおもっていたら、刺青には
”延命処置はしないで!”
と書かれていて、何だか涙がでた事もあったと。。
改めて、これれから進んでいく道に希望が持てたと共に日本での介護の問題なども考えさせられた時間になったということでした。
また、ご自身で”Japanses Day”というイベントも企画して、着物の着付けや日本の文化について、苦手な英語と笑顔で堂々と教えていました。(下記がイベントの様子です)

ホームステイ先では寝るとき以外は、リビングに居るようにして、ファミリーの会話やTVを聞きながら分からないことを質問し、毎日英語で日記を書き、新しく覚えた英文は、必ず翌日使うようにするなど英語が話せないなりに、努力を続け、ファミリーとも
本当に家族のように過ごされました。

笑顔とチャレンジ精神があれば大丈夫!と。

そして、
ホストファミリーからは、
「来年春には旦那さんを連れて戻ってきなさい!」
と言っていただき、帰国後もメールのやり取りを続けているそうです。

海外生活体験は3週間でしたが、その3週間が終わってからが、
人と人とのご縁の始まりだと私は思います。
最後に、この年齢で海外へ行くことに不安がありましたが行ってみて、この年齢だから感じられたこと、今だから出会えた人が沢山いたと感じ、何事も始めるのに年齢は関係ないと、失敗して当たり前、失敗を恐れず、沢山体験した先に素晴らしい人生が待っていることを、もっともっと伝えてほしいとお願いされました。 |